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今季終了しました。ありがとうございました!
また来年もよろしくお願いいたします。(2024年2月記)
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産地:高知県安芸郡東洋町産
栽培方法:栽培期間中農薬不使用
ご家庭用/サイズ混合
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画像は2Lサイズの果実です。お届けする果実はサイズ混在になります。
*画像は前年のものです。
<発送スケジュールと販売期間>
初回:2024年1月中旬頃から発送開始
販売期間:2024年2月上旬頃まで(予定)
*農家さんの在庫が完売した時点で今季終了となります。
高知県最東端の東洋町 フクチャンFARMさんより、今年も美味しいポンカンが届きます♪
栽培期間中、農薬不使用の果樹園のポンカンを今年も分けていただけることになりました!
濃厚な甘みを酸味が引き締める清々しい味わい。
昨年と変わらない価格でご提供いたします。
母の実家が高知県室戸岬町で、幼い頃、この東洋町にある甲浦港を通って帰省していました。
その甲浦港で名物のポンカンを購入するのですが、ギュッと凝縮したポンカンのあの美味しさを今でも覚えています。
成長して帰省する機会が減り、あの美味しいポンカンを食べたいと関西でも探しましたが、ポンカンはあっても、あの美味しさのものはなかなか見つかりませんでした…。
それもそのはず、生産者の高齢化によってポンカンの生産量は下がり、また東洋町は流通が不便なことから地元消費がメインで市場に広く出回りづらいということを、昨年、こちらのポンカンを取り扱うことになって初めて知りました。
2019年末にご縁があってフクチャンFARMさんを知り、早速ポンカンを送っていただいたところ…探し求めていたあの美味しさ!
すっかり嬉しくなった私は、すぐにコンタクトをとり、社長の山下様とお話をさせて頂きました。
フクチャンFARMさんでは、人手不足と地理的な条件から、現状では、できる限り農薬の使用は控える「減農薬栽培」がほとんどだそうです。
ただ、
昨今のオーガニックへの需要の高まりと、加工品にするときに皮も使用するため、一部で条件的に可能な果樹園でのみ、農薬を使わない栽培をしています。
その果樹園のポンカンを、昨年に続いて特別に分けていただけることになりました!
なんと平均樹齢約30年!樹齢80年という古樹が残るポンカン畑を救いたい。
フクチャンFARMの社長さん、山下龍造さんは建設業が本業です。
しかし、地元の東洋町の名産品で「高知県内随一の生産量」と言われたポンカンですが、高齢化と後継者不足で果樹園がどんどんと耕作放棄地になっていく現実を前にして、これを救いたい!と平成28年6月にフクチャンFARMを立ち上げました。
本業の傍ら、スタッフ数人を雇い入れて農業をスタートしましたが、もともとこの地域はリアス式海岸に海岸段丘の地形で海に山々が迫る場所…。
平地にある果樹園は少なく、そのほとんどが急斜面を切り開いた狭い場所にあり、また、それぞれの果樹園が離れて存在します。
道が細くて車や大型機器が入れないうえに、農業用モノレールすら無い果樹園もあり、結果的に農作業はほとんど「人力だのみ」です。
少ない人手で、このような果樹園を手入れするためには、病気や害虫を防ぐための防除(農薬を撒くこと)が必要になるのは、とても残念ですが、いたし方ないこと。
また、有機肥料よりも化学肥料の方が軽くて持ち運び易く、果実にしっかりと甘みがのるので、農薬の場合と同様、「甘さ」を求める一般的な市場の好みを考えると、またこれも、いたし方ありません。
さらには、新しい種類の柑橘がどんどん増えて、古くからあるポンカンは根強い人気があるものの、市場価格が伸び悩んでいるという現実…。
山下さん曰く
「耕作放棄園の救済、地元の活性化!と立ち上がったけれど、今度は自分が(経営的・労働的に)大変ですよ(笑)」
笑いながらおっしゃいますが、本業もあるなかで、これは結構きついのではないか…と感じました。
農家さんも、私たちも、農薬・化学肥料に頼らない栽培で美味しいフルーツを望んでいますが、そうできないのにはこういった現実があります。
お買い物は投票です。
農薬を使わずにポンカンを栽培するフクチャンFARMさんに一票を投じてくださると大変嬉しいです。
そして、その一票が、来年も引き続き、農薬を使わない栽培を続けてくださることにも繋がっていくように願っています。
(上記の理由から、化成肥料は必要な場合は使用しているとのことです。)
意外と歴史が古い柑橘、ポンカン
先にも少し触れましたが、ポンカンの歴史は意外に古く、明治時代に台湾から鹿児島に苗木が輸入されたのが最初です。
インド原産で親となる品種は不明ですが、日本でいう明治以前から、既にアジアの暖かい地域で広く栽培されてきたことを考えると、かなり長い間、愛されてきた果樹と言えるでしょう。
そして、フクチャンFARMさんのポンカンの樹齢は、なんと平均30年!
古いもので80年超え(!)もあるそうですので、日本におけるポンカン栽培の黎明期から栽培されてきた果樹園が残っている、ということになりますね。
栽培効率がよくて高値がつく果樹への植え替えが進む昨今の事情を踏まえて考えると、実はこういった果樹園はとても貴重なものなんです。
私は買い支えることで、この貴重な果樹園を残すお手伝いをしたいと思っています。
南国フルーツの濃厚さ+爽やかな酸味
ポンカンはみかんのように皮を剥いて食べることができるので、とても食べやすい柑橘です。
南国フルーツ特有の香り高さ、濃厚な甘味が特徴ですが、今回のものは適度な酸味があるので後味がとても爽やか。
甘すぎないので、ついつい何個もぺろりと食べてしまいます(笑)。
品種改良を重ねていないので種がありますが、それは生命力の証です。
品種改良することで、種がなく、甘味の強いフルーツが今の主流となっていますが、これは消費者の食べやすさ、食べた時のインパクトを強めるために行われてきました。
つまり、人の都合で品種改良が重ねられてきたので、果樹のためではありません。(実は、食べる人間のためにもなっていません。)
そうすることで果樹は本来の野生の力を失い、病気になり易くなり、さらに農薬や化学肥料が必要になるのです。
みなさまには、是非、野生の力を失っていない種のあるフルーツを食べていただき、その美味しさ、フルーツがもつ本来のエネルギーやパワーを、身体で感じて欲しいと思います。
しかしながら、ナチュラルなことは決して良いことばかりではありません。
以下も必ずお読みいただいたうえで、ご注文ください!
VERTで扱うフルーツについて知ってほしいこと
「不均一」は大切な自然界の法則です。ありのままの姿形・味わいをお楽しみください。
*色づきや味わいにばらつきがあります。
果樹が植っている場所、同じ果樹のなかでも実る位置やお日様の当たり具合で果実の色・味は変わります。
甘いもの、酸味が強いもの、柔らかいもの、硬いもの…と味わいにばらつきが出るのは、
化学肥料を使わない栽培だからです。
ひとつひとつ異なる味わいをお楽しみください。
*サイズ混合でお届けします。
当店の青果は、すべて「山採り」を基本としていますので、サイズ混合でお届けします。
これは人手不足の農家さんの負担を減らすためでもあります。
ご理解とご協力をお願いします。
*表面に傷、凸凹等があります。
農薬や防虫剤などを極力、または全く使わずに、太陽のもとで自然に栽培されているためです。蜂などの虫たちや鳥たちが訪れた跡だったり、強風に煽られて自らの棘や果実同士がぶつかって表面に傷がついたりします。また果樹特有の病気によるものもありますが、食用には全く問題ございません。
*果実の状態や収穫状況によっては期の途中でも販売終了する場合がございます。
オーガニックや自然栽培のフルーツは、生産量は多くありません。また、露地栽培のため天候や野生動物による被害が出る場合もあります。
どうぞ、お早めにご検討ください。
*保存は冷暗所でお願いします。
15度以下なら冷暗所で、15度以上になる時期はできるだけ冷蔵庫での保存をお願いします。
*年によって味わいが異なります
毎年、天候は同じではありません。ましてや異常気象が日常化する昨今、良い年も悪い年もあります。
農薬や化成肥料にできる限り頼らずに、そのなかでも栽培を続ける農家さんを、どうか長い目でみて応援しつづけてください。
<配送方法>
常温便
*気温が25度以上の時期や場所はクール便です。